ラファロのことを書こうと思ったら、やっぱり、このレコードになってしまった。

Bill Evans - Portrait In Jazz (Riverside RLP 12-315)
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これはまさに傷だらけなのですが、日本盤と比べて写真の陰影は凄く有ります。

Bill Evans (p) Scott LaFaro (b) Paul Motian (d)
NYC, December 28, 1959
A
Come Rain Or Come Shine
Autumn Leaves
Witchcraft
When I Fall In Love
Peri's Scope
B
What Is This Thing Called Love?
Spring Is Here
Someday My Prince Will Come
Blue In Green


ラファロの音は小さかったと言われたりしていますが、現在、僕らが聴くには、リバーサイドやコンテンポラリーの音源を通じてですのでそれらを聴く限りにおいてはそんなことはないように思いますし、それはそれで昔話として残しておけばよろしいのかと思います。
 

ジャズを聴き始めの頃は夭折の天才ベーシストとしての情報が先行していましたし、この盤を含めて4部作なるものは基本アイテムとして接してきましたので、凄いベースだと疑う余地はなかったですね。
70年代前半ですから、当時は未だロン・カーター(当時のロン)やジャコ、ビトウス、ゴメス、などが良いなーと思っていた頃です。 今は好みが随分と変わってしまいましたけど。
今では派手なソロをとるベースと言うよりは、確りとしたバッキングで聴かせるベースが好きですね。

レコードのこと行きましょうか、初心者用の基本アイテムの代表格のようなレコードですが、いやいや、これって結構、難敵ではないでしょうか? 
『カムレイン~』から聴いてみましょう、かなり崩されていますよね、当時は何の疑いもなくこれがジャズだ!などと解かったような顔をして聴いていたものです。 ウイントン・ケリーのビージェー盤やケニー・ドリューのリバーサイド盤を聴けば、エヴァンスの解釈は難解だと思うのですが。
『枯葉』このメロディーを聴いたことのない人はいないでしょうから、これで一気にこのレコードが身近になる訳ですね。 スピード感溢れるイントロから、エヴァンス主導のテーマを弾ききった後はここでエヴァンスに替わりラファロが主導となります。 凄い斬新ですね、エヴァンスはラファロの後をフォローします。 モチアンの反応も良いですね。 これ、改めて聴いて、凄いと思います。 このエヴァンス、ラファロの対話形式で『 Witchcraft』も流れていきます。 ラファロのベースには圧倒されます。 その音色も好きなようです。
   

『When I Fall In Love』や『What Is This Thing Called Love?』『Spring Is Here 』 は比較的、ピアノ中心の従来のスタイルかと思いますが、エヴァンスのピアノは硬質で容赦ないですね、僕を椅子に縛り付ける圧力があります、聴け! と言われているようです。 この圧力が魅力ですし、僕が時々感じる、聴きたくない症候群の原因でもあるような気がします。 大好きな 『Someday My Prince Will Come 』可愛いメロですが、これもラファロとのインタープレイが凄いですね、ラファロがエヴァンスとの競演で素晴らしいパフォーマンスを演じたことが、彼を天才とした要因の一番に挙げられると思います。 確かにフェルドマンやホーズとの競演も素晴らしいのですが、エヴァンスとのコラボはなんだか異次元な気がします。
そしてラストの 『 Blue In Green 』です。 マイルスも素晴らしいけど、これも・・・何と言うか、この透明感、空気感は何でしょうね~。。。 

ラファロと言うベーシストを好きか?  これは時代と音源が少ないだけに、もっと聴きたかったとの思いに尽きるようです。

エヴァンスの秋は始まったばかりです。 

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コメント

おはようさんです。う~ん・・・この作品は、ビル・エヴァンスの、もう・・・何というか絶品だと思います。54さんが<硬質>と仰るとおり、この頃のエヴァンスは、ニヒルでハードボイルドで・・・僕は大好きなんです。ラファロのベースも、伴奏としての4ビート弾きに拘らず、エヴァンスのメロディに絡む辺り・・・やっぱり凄いですね。ただそいういスタイルに好みが合わない方もいるでしょうね。僕は、ラファロもミルト・ヒントンも、とにかくしっかりした音を出すベース弾きが好きなんです。もちろん、タッカーもジョイナーも好きですよ(笑)
これは、いや、これも(笑)好みの問題でしょうけど、録音がイマイチかな?という気もします。ちょっと詰まったような抜けが悪いような・・・。エヴァンストリオの録音としては、ヴィレッジヴァンガードのライブ録音が好きです。

URL | bassclef ID:IpV4Zmhs[ 編集 ]

bassclefさん、こんにちは。 何時もコメントありがとうございます。
僕は時々、エヴァンストリオはチェンバース、フィリー・ジョーの方が良いのではないか(グリーン・ドルフィン~を聴いて)と思うことがあるのですが、このレコードを含む4部作のラファロ、モチアンはやっぱり凄いですね、40年近く聴いていますが今聴いてもいいものはいいと言うことを改めて思ってしまいます。 只、エヴァンスのリバーサイド盤は高い!(笑) 人気盤だから仕方ないですが・・・

URL | MINGUS54 ID:-

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