僕のビル・エヴァンスは早朝の空気・・

例えば、その場所は、かって私が居たことのある工業港に面したアパートの一室である。 夜が明けきらない午前4時半頃、刺すように冷たい朝だったが、ベランダ越しに見る石油タンク群は朝もやの中に包まれて、乳白色の温もりを感じさせている。
そんな時に聴こえてくるのが、ビル・エヴァンスのピアノではなかったろうか・・・中野宏昭

” Explorations” のライナーの出だしの一説を紹介させていただきましたが、上手いこと 表現するなぁ~なんて感心したものでしたし、中野氏のこの文章から僕のエヴァンスの印象が決定しました。
昔はライナーノーツからも随分と勉強させられたものでした。

Bill Evans - New Jazz Conceptions (Riverside RLP 12-223)
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Bill Evans (p) Teddy Kotick (b) Paul Motian (ds)
Reeves Sound Studios, NYC, September 18,27, 1956
A
I Love You
Five
I Got It Bad (And That Ain't Good)
Conception
Easy Living
Displacement
B
Speak Low
Waltz For Debby
Our Delight
My Romance
No Cover, No Minimum

ビル・エヴァンスと言うとほとんどの人が先ずは”Waltz for Debby”を思われるのではなかろうかと、そしてスコット・ラファロとのコンビネイションを・
このデビューアルバムではラファロも居ないし、ワルツ・フォー・デビーもソロで演じられていますので地味ですが、原点なんでしょうか?やっぱり、エバンスに早朝の澄み切った空気を感じてしまうのは僕だけでしょうかね・・
テデイー・コティックのベースは地味ですが、堅実でエヴァンスの空気感を損ないませんし、モチアンとは以前から共演していますし、相性もいいようです。

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この盤はセカンドですが、少々頭でっかちなエヴァンスのイラストがとても愛らしく思えます。 ジャケット的にはファーストよりもこちらのほうが好いのではないかと思います。
ファースト盤はべらぼうな価格なんで無理ですけどね(笑)





中野宏昭さんは若くして亡くなられたジャズライターだった方で『ジャズはかつてジャズであった』を残されています。
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コメント

あ~、これは知らなかった。勉強になります。
みんなこのピアニストが大好きで、言いつくされていることいっぱいで、、でもいいですね。
うん、薄曇りの早朝。
本当にそうかと思われます。
ジャズはやる側のそうした度量、感覚に対し、聴く側のなんというか、・・・、
これは言いですね。(笑)

URL | senriyan ID:-

Re: タイトルなし

senriyanさん、こんばんは、コメントありがとうございます。

ビル・エヴァンス・・偉大なピアニストです、でも、聴き方は自由で想いも様々・・僕はピュアなイメージ、未だ今日は汚されてない そんな朝に躰に沁み込ませたい・・みたいな感覚で聴くことが多いので朝なんです。
実際のエヴァンスがどうであれ、そんなものを求めてしまう、これはパウエルにもミンガスにもドルフィーにも・・言えるかもしれません。 僕はジョージ・タッカーにも想いを馳せるのですよ、  思い入れと妄想の世界?好きなんです(笑)

URL | M54 ID:-

エバンスは空気清浄機だった

MINGUS54 さん、こんにちは。

毎年のことですが、セとパの力が歴然とする展開ですね。パばかり勝つので、来年から交流戦なくなるかもよ。
確かにエバンスは早朝の澄み切った空気という感じがします。パウエルやモンク、ソニー・クラークと違って健康そうですしね。エバンスを芝郵便貯金ホールで聴きましたが、一音で空気が浄化されました。

URL | duke ID:-

Re: エバンスは空気清浄機だった

dukeさん、こんばんは。 コメントありがとうございます。

空気清浄機! 師匠は流石にうまいこと言いますねぇ!! 確かに、紫の煙で覆われた昨夜のの部屋を完璧に浄化してしまいますね(笑)
エヴァンスの実態がどうであろうと、奏でる音は正に美しく清廉です。

何なんでしょうかねぇ、汚されたいと思ったり・・清められたいと思ったり・・僕はそんなに悪いことはしてないと思ってますがぁ・・dukeさんは・・??(笑)

URL | M54 ID:-

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