2枚組LP、最初に買ったのは”ホワイトアルバム”4千円也・・
当時は高い買い物でしたが、天にも昇る気持ちでした。

50年代のモダンジャズのレコードで2枚組はなかなかお目にかかれないですね。
まず2枚組として製造販売しようと判断するには売れるであろうとの思惑があったのだと思うのです。
オーナーのノーマン・グランツはきっと勝算があったのではないかと想像しますが・・

Stan Getz At The Shrine (Norgran MGN 2000-2)
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Bob Brookmeyer (val tb) Stan Getz (ts) John Williams (p) Bill Anthony (b) Art Mardigan (ds) Frank Isola (ds-4) replaces Mardigan

"Shrine Auditorium", Los Angeles, CA, November 8, 1954
Los Angeles, CA, November 9, 1954
1
Flamingo
Lover Man
Pernod
2
Tasty Puddin'
I'll Remember April
3
Polka Dots And Moonbeams
Open Country
It Don't Mean A Thing
4
We'll Be Together Again
Feather Merchant
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1950年代のスタン・ゲッツがアメリカのジャズシーンでどの程度の人気であったか?
古いSJ誌(スウィングジャーナル)にアメリカのジャズ専門雑誌メトロノーム(ダウンビート誌と並ぶジャズ専門誌)の人気投票が記載されていました。
テナーの部門では1950年から1960年までの11年間、ゲッツは常に1位だったのです。(1961年にコルトレーンに抜かれますがそれでも2位です)
1950年代のゲッツは正にジャズテナーの大スターだった事が判ります。まースマップみたいなもんでしょうか(笑)
僕は1970年代にジャズを聴き始めます、ですから、コルトレーンやロリンズから聴き始めたわけで、当時のジャズジャーナリズムもですがジャズを勉強?したジャズ喫茶でもスタン・ゲッツは人気もなかったです。
当時はアイラーや後期コルトレーンをリクエストすると”こいつは出来るな!”なんて感じでした、今は笑えますが、当時は真面目に聴いていました。
要はマイルスからコルトレーンがモダンジャズ本流だとの思い(これはその通りなんだと思いますが)そこからの流れで聴いていたのですね。

ゲッツはレスター・ヤングのスタイルをよりモダンにしたスタイルでソフトでクール。
当時はみんなレスターとパーカーの影響を受けているのでしょうが。
コルトレーンが”みんなが(テナー吹きが)ゲッツのように吹けたらみんなそうするさ”と言ったとか・・
とにかく、ゲッツのアドリブは流れる如く紡がれて、最高にロマンティクだと思います。
この2枚組のライヴでも充分にその魅力が表現されていると思います。
このレコードはボブ・ブルックマイヤーのトロンボーンにも注目しないといけないでしょう。
ゲッツを向こうに回してご機嫌なプレイです。
何だか、バルブ・トロンボーンはスライドよりも低く見られているように思うのですが(僕だけかもしれません)このプレイを聴くとどちらにしろ良いものは良いと!思うのです。
4面だけはスタジオ録音のようです、これも、音も良いし演奏内容も良いと思います。

この頃のゲッツのピアニスト、いつもこの名前を見ると疑問なんです? 
このジョン・ウイリアムスというピアニストなんですが、あのスターウォーズのテーマの作曲者と同じ名前なんですね。
しかもこの(映画音楽の)ウイリアムスさんもジャズピアニストだったとのこと・・
しかし、ネットで見てみるとこの方は1932年生まれとなってます、一方のジャズピアニストのウイリアムスさんは1929年生まれ(ジャズ人名事典より)
どうにも一致しないのです・・・余談でしたが、北の御大はご存知でしょうか?

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分かりますでしょうか? 左がレコード1の表面でサイド1、右がレコード2の表面 でサイド2 
これも余談
アメリカの2枚組レコードは1面の裏は4面である! どういうことか? レコード1の表が1面、裏が4面、レコード2の表が2面で裏が3面と言うことです。
最初、僕はびっくりしました、エラーだと思いましたが、詳しい方に聞くと、これはジュークボックスのような自動再生機で使用するための仕様だととのことでした。
日本盤ではないと思いますが、面白いですね。

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1955年発売でしょうから、ボックススタイルですから保存が難しいでしょうねぇ、こんなもんでしょうか・・
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嬉しいことにブックレット付
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ジョン・ウイリアムスは背中しか見えません・・
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なに想う?・・スタン・・


真田太平記、やっと、8巻に突入・・お江はどうなる・・? 心配だ・・
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コメント

M54さん、明けましておめでとうございます(ちょい遅い:笑) ほぼ1年ぶりにようやく更新した、僕の<夢レコ>にも元旦早々、いち早くコメントを入れてくれてありがとうございました!
さて・・・このスタンゲッツ2枚組!いやあ・・・欲しいっ! ノーグランの黄色ラベルの箱入り2枚組・・・凄いブツですね。 内容ももちろんいいのですが、このジャケット絵が素晴らしい。そしてまた写真ブックレット・・・凄い。欲しいっ!(笑) 
僕もこのBox、けっこう探してきましたが、縁がなくって入手できずじまい。そうして2年ほど前だったか・・・EP盤6枚組BOXってのを見つけまして、それをちょっと無理して(自分としては)入手しました。 EPですが音源は同じ、ブックレットも(たぶん)同じ写真10枚・・・しかし!サイズが違うんです(笑) EPの箱に入ってるから写真ブックレットもタテヨコ18cm12cmくらいなんですよ・・・いい写真はやっぱり、大きいサイズで見たいのです! 
54さん、ホント、いいものを手にいれましたね。素晴らしい!

URL | bassclef ID:IpV4Zmhs[ 編集 ]

こんばんは

 これはまたすごい。
 紙函のいたみ具合が年月を表して、渋いですね。黄色いラベルも新鮮です。

URL | mikitaka08 ID:-

Re: タイトルなし

bassclefさん、こんばんは。 今年もよろしくお願いいたします。
ノーグランのイエローラベルはクレフのブラックラベルよりもそそられます(笑)ぼくだけかもしれませんがぁ・・

ブックレットですが、これは同じものではないか?とも思ったのですが、たぶん28cm18cmぐらいはあると思いますので、こちらのほうが大きいのかもしれませんね。 
スタン・ゲッツ・・・どうにも好きになっちゃって・・10年前ぐらいは、ドルフィーだ、カークだ、なんて言ってたのに・・自分でも信じられない!って思います、まぁー良いものは良い!!ってことで
欲しいレコードが増え続けるのは、困ったもんですけどぉ・・

URL | MINGUS54 ID:-

Re: タイトルなし

mikitaka08さん、こんばんは。 

レコード馬鹿ですからねぇー・・もーしょうがないでぅ、今年もお付き合いよろしくお願いいたします。

かなり傷んでます、もうBOXの体を成していません(泣笑) 
まー限りある資源と限りある我が財源・・文化遺産へのささやかな貢献と、言い訳をしながら、今年もエサ箱漁りに励みます(笑)

URL | MINGUS54 ID:-

ゲッツをゲット

MINGUS54 さん、こんにちは。

昨夜はススキノから雪まみれで帰ってきましたが、今日は晴天です。でも寒いです。

ゲッツの箱入り娘とはこれまた貴重ですね。箱の傷み具合からするとけっこう出し入れしたのでしょう。日本のコレクターならビニール袋に入れて保管しますのでこのような状態になりませんが、それもお国柄なのかもしれません。私もジャズ喫茶世代ですので、コルトレーンやロリンズが主流でした。ゲッツはボサノバで儲けた奴という悪評でかける店は少なかったですね。コマーシャリズムはジャズにあらずという風潮でした。そう言いながら家でこっそり聴いたものです(笑)

URL | duke ID:-

M54さん、どうもです!
いや、これは羨ましいかぎりです。まあ箱に痛みがありますが、それを大らかに良しとしてまうM54さんの感性もグッドです。
ぼくのレコードもほとんどが傷だらけの憎いあんちくしょうなので。(笑)
ジュークボックス仕様。買った2枚組のレコードがそうで、聴けないことはないが、何か、気持ち悪い。
で、お店に行って交換して下さいと。お客さん、これはね、かくかくしかじか・・・。恥をかいた経験があります。(笑)

URL | senriyan ID:-

Re: ゲッツをゲット

dukeさん、こんばんは、毎度お世話になります。

ゲッツのシュライン・ライヴは黄色いジャケットにゲッツの顔のジャケで馴染みがありましたが、このオリジナルジャケは凄味があります。 ストンマーティンのアートは凄いですね。
家でこっそり聴くレコード・・これが本物?かもしれませんねぇ(笑)

URL | MINGUS54 ID:-

Re: タイトルなし

senriyanさん、こんばんは。  コメントありがとうございます。

いやー大らかと言いますかぁー・・懐具合もありますしぃ~(泣笑) 
そのですね、かたちあるものは必ず劣化していきます・・が、それでも、その価値をですね、認めてですね、保存するという、そういう気持ちが大切なのですよ。レコードで一番大事なのは盤質ですので、ジャケットその他は二の次となります、なんちゃって! 僕の場合は盤質もVG程度ですけれどぉ・・トホホですね(笑)

まー大らかと言えば大らかかなぁ~・・ まーそんなスタンスで頑張ります!


URL | MINGUS54 ID:-

あっ、また消してしまった!

MINGUS54さん、こんばんは。

長いコメントを打ち込んでまたヘマをして消してしまいました。(長い文面でいつもヘマをするのはどうしてだろう、ばあ様の指はもう自分のコントロール外ですね)泣!

なので、今回はもう同じように打つエネルギーがありませんので短くいきますね。
まずピアニストの John Williams さんは、Vermont の Windsor で1929年に生まれておられます。長い沈黙の後にマシュマロレコードから1994年に録音された "Welcome Back John Williams" という盤がでており。なんと共演者に Spike Robinson が。もう在庫があるかどうか分かりませんが、ライナー・ノーツには興味のあるストーリーが掲載されており、何故彼がジャズ・シーンから消えてしまったのかとか、またこの奇跡的な録音がどのようにして可能になったか、なかなか興味があります。 是非機会があれば聴いて頂きたい一枚です。調べていくと2004年位までは演奏をしていたという情報がありましたが、その後の事は分かりませんでした。

という分けで、この名前はとてもポピュラーな名前なので、1932年生まれの同姓同名の別人だと思います。

今年は、もっとコメントを残せるようにしたいと思います。宜しくお願い致します。

URL | まん丸クミ ID:e.jAS9Og[ 編集 ]

Re: あっ、また消してしまった!

まん丸クミさん、こんばんは。 毎度、ありがとうございます。

> 長いコメントを打ち込んでまたヘマをして消してしまいました。(長い文面でいつもヘマをするのはどうしてだろう、ばあ様の指はもう自分のコントロール外ですね)泣!

これは僕もありますよ、消去してしまった時の何と言いましょうか、虚脱感とでもいいましょうかぁ・・自分自身を呪うのであります・・(泣笑) 昔の話ですが、業績検討書の凄い(自分ではそう思っている)レポートを消去してしまったときには、泣きそうになりました・・結局は徹夜で仕上げましたが・・ハハハ  昔話でした・・

欲していた貴重な情報、ありがとうございます。 これで、安心しました。
ジョン・ウイリアムス・・とてもポピュラーな名前ですよね、同姓同名が沢山いそうですね、ただ、僕の妄想では、彼が映画音楽で、名を成したと思いたかったのです・・
"Welcome Back John Williams" を探してみましょう! 上不さんとは電話ですが、お話したことがありますので、連絡してみようかと思います。
僕もクミさんのブログにはお邪魔しているのですが、なかなかコメントはできていません。 もう少し、勉強してコメントできるように頑張ります、こちらこそよろしくお願いいたします。








URL | MINGUS54 ID:-

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